- 1ありきたりなファンタジー 投稿者:紅子 投稿日:2007年07月20日(金)12時12分40秒
- 題名は決まってないので適当です。
自分的にはRPゲームみたいなお話かな…
読んでくれたら嬉しいですm(,_,)m アドバイス等よろしくお願いします!!
- 132投稿者:活気が戻りますように 投稿日:2008年05月12日(月)23時35分25秒
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- 133投稿者:紅子 投稿日:2008年10月10日(金)23時12分52秒
レックスは横目で、手下がかまっていた子供を見る。 暑い港町に似つかわしくないコートで、全身を覆っている。海にでも入ったのか、裾のほうが濡れていた。 この観察力だけで、彼の賊の知恵が、この子供たちの身分を示していた。 極めつけに耳元のイヤリングを見つけると、レックスはあることを閃く。 「やぁ、見たところ旅でもしているような形をしているが、もしかして船を探してたりするのかな?」
リク達の近くまで来ると、片手に大きな箱を抱えたまま、レックスが質問をした。 似合いもしないのに紳士っぽく笑顔を浮かべている。
- 134投稿者:紅子 投稿日:2008年10月10日(金)23時29分17秒
- もちろんサラだけでなく、リクでさえもその笑顔には不信感を抱いた。
「うん。そうだけど、あんたは?」
挑発でもするような、リクの口調にサラは内心びくびくする。
「俺はレックス。あの船で海を旅する海賊の、船長をやっている」
レックスは少し得意げに後ろにある自分の船を指差した。
「で? それが俺達に何の用があるんだよ」
リクは犬のようなところがある。一度、不信感を抱いたものには、噛み付こうとする姿勢になるところだ。まぁ……他にも多々、犬っぽいところは見られる。 意外とガードの固そうな二人に、レックスは一度、内の溜め込んでいた気を吐き出す。 こういう相手には、気を張ったまま対応しても、その不信感を取り去ることはできない。 こちらから心を裸にしていくしかない、ということをわかっているからだ。 「いや別に……今日はもう船は出ないだろうから、急ぎなら手伝ってやろうかと思っただけだよ」
- 135投稿者:紅子 投稿日:2008年10月10日(金)23時47分42秒
- 別にこの提案に悪い気はしない。
でも……自分達だけで決められる問題でもない。 それに一つ気がかりなことがあって、サラは記憶を一生懸命に探っていた。 ところが、そんな考える間も与えてくれないのが、問題児の弟である。
「それ本当?! 実はもう二人連れがいるんだけど、急いでるっぽいんだ。そのこと聞いたら喜ぶと思う」
「本当だ。俺達は海のプロだからな、夜の海だって別に怖くはない。なんなら、先に船の中でも案内してやろうか?」
リクが、上手く自分の口車に乗ったことを確信したレックスは、さらに誘惑する。 リクは気持ちのまま頷くと、振り返ってサラへと手を差し出した。 「だめ! リク、危ないよ。シドが帰ってくるまでは、ここにいよう」
- 136投稿者:紅子 投稿日:2008年10月11日(土)00時27分15秒
- 初めての戦闘で感じた、リクの異変。あの時からずっと、サラの心には不安が渦巻いていた。
そしてまた、危険の中へと身を投じようとしているリクを見て、必死で止めようとする。 リクにはその気持ちを汲み取ることはできず、眉間に皺を寄せてサラの顔を覗き込む。
「わかった。えっと……レックス! ごめん、もう少しだけ待ってくれないかな?」
「はぁ。まぁいいぜ、どうせこっちもまだ準備は整ってないしな」
そう言って、レックスは今度は両手に荷物を持つと、船のほうへと歩いて行ってしまった。
シドは片方にガチャガチャと金属音が混じる袋を持ち、もう片方には食料が見え隠れする袋を持ちながら大通りを真っ直ぐと歩いていた。 周りに立ち並ぶ出店を見回しながら、買い残しがないかを確認する。 少しずつ道が開けてきて、大きな船たちが立ち並ぶ港へと出た。 ――あれは、賊か。 でかい髑髏のマークを掲げた船を見上げ、一瞬睨み付ける。
- 137投稿者:紅子 投稿日:2008年10月11日(土)00時42分21秒
- 別に何も用などあるはずがないその港を横切り、砂浜へと向かおうとしたときだった。
「シド様!」
目の前にシオリが降り立った。 降り立った? 見たところ、ここらへんに高い建物はないが……しかし今更そんなことを気にすることもない。 それよりもシドが気になったのは、
「リク様とサラ様は?」
「それが……いつのまにか居なくなっていて。たぶん、港へ行かれたんだと思いこちらへ」
シオリはシドとまともに向き合うこともできず、頭を下げて謝っている。 まぁ、あの二人は手が掛かることだし、シオリばかりを責める気にもなれない。 まずはリクとサラを探すのが最優先だ。 シドとシオリは港のほうへと引き返した。
- 138投稿者:紅子 投稿日:2008年10月11日(土)00時54分58秒
「あ! あれってシドとシオリじゃない? おーい」
少し離れたところで、辺りを見回す二人を見つけ、サラは手を振って合図をした。 「本当だ。じゃぁ俺、レックスを連れてくる」
サラが振り返ったときにはもう遅く、リクは船のほうへ走って行ってしまった。 引きとめに行こうか、迷っている間に、シドとシオリはこちらへと気づき走って近づいてくる。 サラは諦めて、立ち上がって二人を出迎えると、一言謝ってからレックスのことを話した。
「そんな! それじゃぁ、リク様は今あの船の中に?!」
「うん……たぶん、もう中に入ってると思う」
「あれは賊の船だ。何をされるかわかったもんじゃない」
賊という言葉で、シオリも状況の危うさに気づく。 シドの体はすでに船へと向かって前進していた。 サラも二人の背中を追った。
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